しかし、その神の子遅神と、須勢理毘賣命(すせりひめのみこと)の嫡后は、非常に嫉妬していた。そこで、子遅神は出雲から倭国に上座するために出発しようとして、束装して立ち上がるとき、片方の御手は御馬の鞍にかけ、片方の御足は御鐙に踏み入れて、歌を歌った。
君を想う気持ちは、長い道のりを行くように遠く、 君を想う気持ちは、夜明けを待つ間に、 君を想う気持ちは、深く沈んだ船のように底に沈み、 君を想う気持ちは、波のように揺れ動く。 君を想う気持ちは、幣帛のように捧げ、 君を想う気持ちは、妻のように愛し、 君を想う気持ちは、妻のように抱きしめ、 夜明けを待つ間に、 君を想い
すると、その后は、大御酒坏(おおみきかけ)を取り、指を立てて歌を歌った。
夜明け前に、美しい君を恋しく思い、 君を想う気持ちは、深く沈んだ船のように底に沈み、 君を想う気持ちは、遠く離れていると聞いて、 君を想う気持ちは、君を想う気持ちは、君を想う気持ちは、 夜明けを待つ間に、 君を想い、
このように歌い、即ち宇伎由比(うきゆみ)となり、今に至るまで鎮座している。このことを神語という。

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