この2神は出雲国伊那佐の小濱に降り立ち、十拳剣を抜いて逆さに浪穂に立て掛け、剣の前に胡坐をかいて、大国主神に問うた。「天照大御神・高木神の命によりおたずねします。あなたの支配する葦原中国は、私の御子が知る国で、賜った国なのです。ゆえにあなたの心中如何でしょうか」
すると大国主神は答えた。「私に答える資格はありません。私の子の八重言代主神にお尋ねください。ただ、鳥遊びに魚を取りに御大の前に行っただけで、まだ戻っていません」
そこで天鳥船神を遣わし、八重言代主神を連れて来させ、尋ねさせると、父の大神に「恐れ入りました。この国は天の神の御子に仕えている国です」と語り、船を踏み傾けて天に逆らい、青柴垣に打ち据えて隠れた(柴は「ふし」と訓む)。
するとまた大国主神に「今あなたの子の事代主神はそう言いました。他に答える子供はいますか」と問うと、「私にはまた建御名方神という子がいますが、それ以外にはいません」と言った。そう言っているうちに、建御名方神が千引きの石を手に持って現れ、「誰がこの国に来て、そんなことを言うのか。ただし力くらべを欲しているのであれば、私がまず手を取ろう」と言って、御手を取ろうとすると、氷が立ち、また剣の刃が立った。それで恐れを帯びて退いた。それでも建御名方神の手を取ろうと願って取ると、葦を掻き分けられるように投げ払われ、すぐに逃げ去った。
追っかけて行くと、科野国の州羽海に pursued到着した時、殺そうとすると、建御名方神が「恐れました、私を殺さないでください。ここ以外に行きません。また父の大国主神の命には逆らいません。八重言代主神の言葉にも違反しません。この葦原中国は、天の神の御子に従って献上したのです」と言った。

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